179年3月神殿講話 災害への備えと除霊とおたすけ
ただいま3月の当教会の月次祭のおつとめを、結構に陽気につとめさせていただきまして誠にありがとうございます。
3月、3月3日はお雛様のお祭りの日ですが、ぜひ覚えていただきたいのが、3というのは女性の数字です。
くにとこたちのみこと、をもたりのみこと、そして3番目に出てくるのがくにさづちのみことです。
人間身のうち皮つなぎ、世界では金銭縁談よろづつなぎの守護。
3月3日、女の子のお祭りですので、3という数字は女の人の数字だと覚えていただけたらと思います。
神殿講話をつとめさせていただきます。
【ご連絡など】
色々連絡があります。
教祖百三十年祭が1月26日につとめられまして、当教会の信者さんからのお供えも大教会を通じて教祖にお届けいたしました。大教会からお一人ずつにお礼状を預かっておりますのでお渡しいたします。
3月ですので、霊祭を、例年通り19日につとめさせていただきます。正午です。
12日は上級教会の春の大祭です。
そして4月には当教会の春の大祭です。日曜日になりますのでお誘いあわせてお参拝ください。大教会の巡教もあります。
4月18日はご本部で教祖誕生祭がつとめられます。今年は218回目のお誕生日だそうです。
教祖お生まれが寛政10年、1798年4月18日です。
それに合わせて上級のバス団参がありますので、ぜひ多くの皆さんで一緒におぢばがえりをさせていただきましょう。
私ごとですが、12月づけで上級の准役員になったと申しましたが、このたび支部の支部長やれということになりまして、お断りする理由もありませんので謹んで受けさせてもらいました。届きませんが、どうぞまたよろしくお願いいたします。
【災害と復旧復興】
3月です。祭文にも奏上しましたが、5年前、3月11日に東日本大震災がありました。
地震と、地震による津波の被害が非常に大きくて、2万人に近い方々が、お亡くなりになったり、今なお行方不明であったり、という被害になりました。また被害に遭われた方、そのご家族など、ものすごい数になります。
この時期になると報道機関なども色々と特集を組みます。忘れないためにということで5年間の被害の検証や、復興の歩みなどを取り上げていますが、まだまだ復興には程遠い現状もあります。
また、今月は霊祭だと申しましたが、そういえば去年の秋の霊祭の覚えがないと思いまして、そうだあの時は茨城県で堤防が決壊するという豪雨被害があって、災救隊に出動していたのだと思い出しました。あれからちょうど半年です。
あれが9月の10日か11日頃の話だったと思います。
今朝の新聞を開いたらNTTが災害伝言ダイヤルが新しくなりますということで、一面見開きの大きな広告をうっていました。
災害があった時、被災者の方が、NTTの場合は171をダイヤルをするとメッセージが録音できます。
自分の電話番号で登録をしてメッセージを録音できます。どこにいますとか、無事ですとかです。
そうしますと被災地以外の方が、探したい相手の電話番号を入力するとメッセージを聞くことができるという、災害伝言ダイヤルというのがあります。
このサービス自体はかなり前から提供されています。
NTTや、それから電話会社ですとKDDIや今はソフトバンクになったところですとか、携帯電話各社ももちろん、災害伝言ダイヤルやっています。
それからインターネットで電話番号を入れてメッセージを登録しておく、ウェブ災害伝言板というのも各社提供しています。
これもサービス自体は古いのですが、東日本大震災以降、電話会社を超えて、従来はauの人ならauしか探せなかった、ドコモならドコモの人しか探せなかったんですが、各携帯電話会社で協力しようということになって、会社関係なく探せるようになってはいました。
それが、今回、この春から新しくなりますという、そういう広告が、今朝入っていたんです。
なにが新しくなったのかと。インターネットの伝言板というのは、文字ですよね。
たとえば私が被災して、ケータイからインターネットの伝言板に書き込みます。「無事です。公園にいます」と書いたら、今まではインターネットからじゃないと見ることができなかったんです。今までは。
それが今回は、新しくなって、その、無事です、と私が入力した文字が、音声に変換されて、遠くの人が、電話でメッセージを聴くことができるようになったということなんです。
これは、すごい技術です。日本語とか英語もそうなんですけど、文字を自動で読み上げてくれるサービスというのは既にかなり運用されています。英語を日本語に翻訳してくれるのも誰でも無料で使えるようになってきています。
しかし、それを、書き込まれた、入力された文字を音声に替えて、録音しておいてどこからでも聞けるようにするというのは、考えられなかったです。
それが、実際に運用が開始される、ということでした。
これはNTTの広告です。
私も専門じゃないのでわかりませんが、これの何がすごいのかというと、災害が発生したときはアクセスが一気に集中します。それまでまったく使っていない伝言板を、災害が発生したとなったらNTTが伝言板を開放して使えるようになります。そうすると一瞬で、おそらく数万単位の電話が集中します。
本来電話というのはそんなに一極に集中するものではありませんので、もし集中してしまえばダウンしてしまいますので、そうならないようにしてるんでしょう。仕組みはわかりませんけど。数千という電話が集中しても大丈夫な設備を用意して、それを24時間365日準備して、日本全国どこで災害が発生しても大丈夫なようにしてある。いつ起きるか起きないかもわからないもののために備えている。
これはNTTという大きな民間の企業が社会責任を果たそうという強い思いからのことだと思います。
なるほどなあ、ありがたいなあと思います。
もうひとつ震災関連のことでお話します。
皆さん聞いたことあるかと思いますが、グーグルとかヤフーとかっていうインターネットの世界の巨大企業ですが、その会社があの地震から一週間なにをしてたか、という本を先日たまたま読みました。
あの5年前の地震、津波の後、もっとも重要なのは情報であったというのは、おそらく共通の認識と言っていいと思いますが、情報が錯綜して混乱して、救助に行くにもどこに誰がいるのかもわからないということを覚えています。
その中で一日も早く情報を集めて正確に一人でも多くの人がアクセスできるようにしよう、というしていた一つが、グーグルという会社の、東京にある日本本社でしたし、遠く離れたアメリカやハワイなどのグーグルのボランティアチームだったということです。
24時間体制で、日本のコンピューターだけでは物足りないから、アメリカのコンピューターも使って、手作業で行っていました。
被災地で避難所に行くと、手書きで名簿が貼ってあります。誰がここに避難していますよ、という名簿です。それを、現地の人が写真に撮影して送ったら、その写真をボランティアが、世界中の自分の家のパソコンの前で、写真の名簿の名前とかを全部手入力して、その入力したデータをグーグルとかヤフーとかっていう会社に預けて、それを整理して、誰でもいつでも見られるように公開した、とか。
普段はライバル関係にある地図の会社と手を組んで、現地の詳細な地図を無料で誰でも見られるようにたった3日でしたとか。それは法律的な契約的な部分も飛び越えて、緊急時の措置ということで特別にやったよ、とか。
または、各自治体や国の機関のホームページなどが一番正確な情報が書かれているのですが、普段はそんなに多くの人が見ませんから、そういう時に一気にみんなが同時に見ようとすると混雑して表示されなくなっちゃうんです。それに対してそのグーグルやヤフーなどの会社は、そういうホームページを自分の会社のコンピューターにコピーして、たくさんの人が見られるように、無料で協力をしていった。とか、なんていうことが書かれていました。
あ、なるほどな。と思いました。
災害が起きたときに、被災地の状況というのはとても混乱しています。現地に行ってお手伝いするばかりでなく、そういう部分でも本当に多くの人たちの力が被災地に注がれていたのだな、と思いました。
それぞれにできるおたすけを、まさにこのとき皆さんがしてくださっていたのだなあと思います。
被害は中心地から段々遠くに広がっていきます。
逆に、復興というのは、遠くから被災地に向かって復興していくものだと思います。被害に遭われた方が一日も早く日常を取り戻すには、被災地から遠くの方々は、なるべく早く日常を取り戻す。これもおたすけの一つであるなあ、と、こういったことも5年間学ばせていただけたなあと思っています。
我々にできるのは、自分や家族や周りの方々が、いざという時に少しでも混乱が少ないように、非常用の持ち出し袋をこの機会に点検させてもらうとか、非常食の賞味期限切れてないかとか、そういうこともやらせてもらうとよろしいと思います。
その中にも、わが子かわいい一心で親神様のご守護が満ち溢れていることを、改めてかみ締めて通らせていただきたいと思います。
【除霊とおたすけ】
話変わりますが、先月24日に、妻の友人が相談があるということで連絡がありました。
私は外にいたのですが、以前から私も知っている方だったのですが、なにかに取り憑かれてるみたいなので今から教会に来ると言っています、なんて言われまして、取り憑かれてるってなんだろうなと思いながらも、まあわかりましたと言って慌てて教会に戻りました。
間もなくその方が来たな、と思いました。車が停まって、ドアの閉まる音まで聞こえたんですがなかなか玄関開きませんので様子を見に行きましたら、玄関先でその人がうずくまってました。
うずくまってたというか倒れこんでいたというか。
どうしたことかと思いましたら、行きたくない行きたくないって言ってるんです。
ここには行きたくないって言ってました。その人ではない誰かが喋っているような感じで、「ここには行きたくないんじゃあ」みたいなことを言ってました。
ああ、こういうのなんか見たことあるなあと思い、取り憑かれてるってこういうことかあ、と思いましたが、寒い時期でもありましたし、外ではなんなのでまあまあお入りくださいと。どこのどなたか存じませんが、あなたが思うほど悪いところではありませんのでどうぞお入りください、と申し上げて、妻と二人で抱えてなんとか神殿に入ってもらいました。
その後も起き上がることができずに話もできずに、取り憑いている誰かというか何かというか、それに話しかけるのもいかんかなあと思ったりしました。なにせこれ専門外ですから。霊のことというのは。
あるとかないとかそういう話ではなくて、専門外ですから、どうしたもんかなあと思いました。
教服に着替えて、お祓いするときに使うわさわさしたのを持ってきてそれっぽくやってみようかなとか思ったんですが、教わったこともありませんので、形だけやっても仕方ないなあと思いました。
我々にできるのはおさづけを取次ぐことしかありませんから、その方が何かで苦しんでいらっしゃるわけですから、親神様教祖にお願いをしておさづけを取次がせていただきました。
おさづけを取次ぎながら考えていまして。それが霊魂であるならば、我々が教えていただいているのは生まれ変わり出変わりの世界ですから、こんなところにいないで早くおぢばへ教祖の元へ一旦帰って、そして早く生まれ変わっていらっしゃい、ということです。
教会は普段親神様祖霊様はお社のお扉閉まっていますが、教祖のお扉はいつでも開いていますから、おさづけ取次ぎながら、そちらに教祖という方がいらっしゃって、見えるでしょう。その先におぢばというところがありますから、そちらへどうぞいらっしゃい。快く迎えてくださるから、どうぞそちらへいらっしゃい、というようなことを念じながらおさづけ取次がせていただきました。
しばらくここで、その人も寝転がっていたのですが、段々に気分も軽くなったといってお帰りいただきました。その後特に大丈夫ということで聞いています。
それがなんであったかというのはもちろん私にはわかりませんが、少なくともその方がその時に苦しんでらして、教会、神様を頼ってお越しになったことに、何も違いはありませんので、教祖の御教えに沿ってお話を一言取次がせていただいて、おさづけを取次ぐ。そして、御供(ごく)をお渡ししました。
ああよかったな、と思ったことがありまして、これが24日の話でした。
次の日私がちょうどおぢばがえりをする日でありまして、なんでしたらこっちにいらっしゃいとその霊に声をかけまして、一緒におぢばに帰りましょう、そこに行けばもう何も怖くないわけですから、おぢばに帰らせていただきましょう、と、こっちに来いと言ったんですが来てくれませんで、私の身体にはなにごともありませんでした。
おぢばに着いて神殿に参拝に行きながら妻に連絡して、昨日の方大丈夫だったかと連絡したら、それは大丈夫らしいけれども私のほうが今朝から調子が悪いと言い出しまして。これはまあ、そういうなにかなのかなあと思いまして、じゃあそれはちょうどよかったこれから、おぢばを参拝するところだから、おぢばから呼びますから、光の見えるほうに行きなさいと言うように言いました。
そしていつも通りかんろ台でおつとめをしながらその願いをくわえさせてもらって、教祖殿で教祖におぢばがえりの報告をして、祖霊様方に日々のお礼を申し上げて詰所に戻りましたら、大体その時刻から身体が楽になったという連絡をもらいました。
なるほど教祖お教えくださったよろづ助けのおさづけの理、またおぢばの親神様教祖への願いの筋というのは、何も違わないものだなあ、とそういうことを、年祭の後、2月のおぢばがえりに際して学ばせていただいた次第です。
ですからどうぞ、おぢばに、4月にバスが出ますので、それぞれのお礼とお願いを添えて教祖にご報告させていただきたいと思います。
来月のバス団参、当教会の春の大祭と合わせまして、一人も多くの方にお声かけいただきたく存じます。
以上でございます。ありがとうございました。